当社の事業は今から約130年前、明治22年(1889年)11月初代 村上 佐助(改名前:敬次郎 当時18歳)が、当時旧幕時代からの秤座へ技術見習として入所したことに始まるものであります。同所に於いて技術見習後、独立営業を決意し、明治39年(1906年)2月28日、時の農商務大臣より衡器の製作免許を受け、大阪市福島区に分厘桿秤専門製作の個人営業として35歳で創業しました。
二代目・村上 佐助(襲名前:富雄)は大正14年(1925年)4月より家業に従事し30数年の間、製品の改良、考案に努力すると共に、従業員の養成と販路の拡張に努力し、信用に、設備に、製品に、販路に確固たる地盤を築くに至りました。
戦後世情に適合したる企業たらむべく法人組織に改組し、昭和23年(1948年)5月14日、株式会社村上衡器製作所を設立し、二代目・村上 佐助が初代の代表取締役に就任し、経済変動の激しいなかを堅実な歩みを続けました。その間、昭和30年(1955年)には計量関係功労者として通産大臣表彰を、また昭和32年(1957年)には黄綬褒章の栄誉を享けました。
昭和36年(1961年)には一段の発展と能率の増進に、企業近代化の第一歩を踏み出し、設備の改善と、施設の拡充に努めましたが、その成果を見る事を得ず、同年11月2日急逝しました。(享年60歳/ 正六位勲五等双光旭日章を追賜される。)
三代目・村上 和雄(当時32歳)は、その遺志を継いで代表取締役に就任し、その完成に努め着々とその成果を挙げ、昭和 39年(1964年)には計量関係優良事業所として、昭和57年(1982年)には産業功労事業所として、昭和59年(1984年)には産業功労者として大阪府知事表彰を、平成元年(1989年)には通産大臣表彰を、また平成7年(1995年)11月に藍綬褒章を、平成12年(2000年)11月に勲五等双光旭日章の栄誉を享けました。(平成29年(2017年)没/享年87歳)
平成23年(2011年)3月には 村上 昇が四代目 代表取締役に就任し、より一層の企業近代化と発展への努力を続けています。
創業以来父子四代にわたる不断の努力と苦心を重ね、今日まで100余年の永きにわたり、衡器専門業者として順調な発展を遂げ、衡器と名のつくものは、大は大型天びんから小は上皿天びんに至るまで各種の衡器を製造、販売し、特に上皿天びんの生産、販売に於いては業界随一の実績を納めています。
特に学校に於ける理科教育、産業教育の振興が重視され、これ等教育設備として弊社の各種天びんは広く各学校に大量に納入され、科学教育の振興に大きく貢献しております。
また新計量法のもと計量標準供給体制に基き、平成8年(1996年)6月には通商産業大臣より質量区分(分銅・おもり)の[認定事業者]としての認定を受け(認定番号JCSS0066)、さらに平成15年(2003年)2月には日本で初めて質量区分(はかり)の[認定事業者]としても認定を受け、分銅・おもり・はかりにJCSSロゴマーク付の校正証明書を発行できる校正業務を開始しました。
平成12年(2000年)12月には、分銅・おもり及び付属品の設計・開発、製造及び付帯サービス(修理、校正サービス)の範囲で品質保証の国際規格であるISO9001の認証を取得し、さらに平成21年(2009年)11月には、新JISマーク表示制度における「分銅」の認証を日本で初めて取得しました。信頼と安心のJISマーク付分銅を供給できるようになり、より顧客に信頼される製品づくりに努めております。
平成28年(2016年)には大阪府の中小企業顕彰制度「大阪ものづくり中小企業賞2016」を受賞しました。
古い歴史と伝統に併せ、優秀な技術を加え、全社員の固い団結のもとに、さらに新製品の開発、研究に努力を続け、益々高度化する産業界に貢献しようとするものであります。
大正5年(1916年)村上衡器製作所 開業10周年記念 |
昭和6年(1931年)刊 弊社カタログ |
昭和27年(1952年)刊 弊社カタログ |
昭和20年代の村上式上皿天びん |
社歴年表
1906年2月 | 大阪市福島区にて個人営業として創業 |
1943年 頃 | 戦時下の政府命令により大阪市旭区に移転 |
1948年5月 | 株式会社 村上衡器製作所 設立 |
1996年6月 | JCSS認定事業者(分銅等)認定取得 |
2000年12月 | ISO9001 認証取得 |
2003年2月 | JCSS認定事業者(はかり)認定取得 |
2009年6月 | 新社屋 大規模改築 完了 |
2009年11月 | JISマーク表示制度「分銅」認証取得 |
2016年9月 | 大阪ものづくり優良企業賞2016 認定受賞 |